プーチン支持率8割を超える?

 価値観の違いであろうか?。プーチンのロシア国内での支持率が8割を超えるというニュースを耳にした。NATOをはじめとする西側諸国の情報では、どのように考えてもロシアのプーチン大統領は、何を血迷ったのかロシアの過去の栄光の再来を願って、ウクライナに無謀な侵攻を行い、ウクライナの国民を虐殺しているとしか見えないのだが、ロシア国内ではプーチン大統領ウクライナで抑圧されていたロシア系住民の解放戦争として報道されているのである。

 

 中国の新疆ウイグル地区の人権問題でも、中国国内では中国政府が行っている非道は報道されていないのであろう。報道統制がなせる業といえば、ある程度理解せざるを得ないが、それでもこれだけインターネットが普及し、個人の人権を尊重しようという意識が高まっていると考える時代になっても、残念ながら情報統制は行われており、政府権力がそれなりに力を持っている社会では、国民の人権など風前の灯火でしかないのであろうことがよくわかる。

 

 歴史の進展が、個人の自由を最大限に広げているという解釈も、通用する地域は限定されているかもしれない。そうであるならば、単なる自己満足ではないかと思えるのだが、それでも人類は満足するべきなのだろうか。

 

 残念ながら、少し進んでは、逆戻りする。これも人類の宿命かもしれない。どういう解釈をするのか。前向きにとらえるべきか、それとも悲観的に納得せざるを得ないのか。これは私たちが、どのように納得して受け入れていくかという、私たち自身がそれなりの評価を下すしかない問題なのかもしれない。